地染め工程
色挿し工程
繰り返し工程
乾燥工程
手順1
まず、和紙全体の下地を染める「地染め」工程を行う。今回は、さらに鮮やかで輝きの強い「ケミカルゴールド」仕様で下地を染める。
手順2
続いて、型枠を使って染め付けていく「色挿し」工程を行う。型内の模様がシルクでできており、版画のように印刷することから「シルクスクリーン」技法とも呼ばれる。
手順3
色の数だけ、繰り返し色挿し工程を行う。写真左から右の順に、工程を重ねる毎に色が増えていく。何枚もの型枠を使い分けていくため手間がかかるが、プリント印刷にはない色彩豊かな柄に仕上がる。
手順4
一台に付き約25枚の紙を熱板(染め台の裏に熱線を施してある)と温風で約10分で乾燥させます。下からの熱と上からの送風で10分程で乾燥させます。そして・・・手染め友禅和紙が完成します!
手染め京友禅和紙の代表的な柄をご紹介します。
四季
さくら
・国花であり、多くの日本人に愛されています。・春の花ですが、日本の国花なので季節を問わず飾ることが出来ます。・豊作、始まりを意味します。
きく
・秋の花ではありますが、季節を問わず吉祥文として使用されます。・流水と組み合わせた『菊水』や、唐草と組み合わせた『菊唐草』など様々なバリエーションがあります。
ぼたん
・小さな丸いつぼみから大輪の美しい花を咲かせる牡丹の花は『幸福』や『富貴』を意味し、昔は身分の高い人しか着ることが許されなかったくらい富貴の象徴とされています。
まつ
・松の緑色は、常緑であることから長寿の意味と重ねられています。
たけ
・成長が早く、生命力がある事から、子供の健やかな成長への願いとして託されたと言われています。・松竹梅の組み合わせが有名で、神事などに使われる事が多かったそうです。
うめ
・忍耐力、繁栄、気品を意味します。・『梅』=『産め』として安産祈願としても使われているそうです。
縁起のいい模様
ちどり
・円満、達成を表します。・愛らしい姿で文様化され、比較的庶民的モチーフとして目にすることが多いです。
せいがいは
・未来永劫への願いが込められている吉祥文です。・無限に広がる波の様に途切れぬ幸せを表します。
ゆきもん
ゆきわ
・始点と終点がないことから、無限を表します。・古くから『円(縁)が繋がる』を表し、縁起の良い紋様とされています。
きっこうもん
・六角形を繋いだ幾何学文様です。・亀の甲羅に似ている事に由来されています。・長寿の吉祥文として利用されていました。・亀甲文の種類には『子持ち亀甲』、『花菱亀甲』などがあります。
動物
つる
・『鶴は千年、亀は万年』と言われるように生命の豊かさ、長寿を意味する神秘の鳥を表します。・『夫婦仲良きこと』を意味します。・幸せを祝う場の着物の模様として選ばれてきたそうです。
うさぎ
・子孫繁栄を願って縁起物とされています。・前にしか進まず、跳ねる姿から『飛躍』を表します。